緑肥でキビ増産を/地区農業振興会
ヒマワリを播種
宮古地区農業振興会(会長・下地敏彦市長)会員組織の職員らが26日、上野地区のサトウキビ畑で緑肥(ヒマワリ)の種をまき、地力向上による増産をアピールした。昨年の県キビ競作会で1位に輝いた生産者代表の川満長英さんは「春植・株出面積を拡大し、生産目標38万㌧の早期達成を」と呼び掛け。同種まきは「さとうきびの日」(4月の第4日曜日)の関連行事として行われた。
種まきには行政やJA、製糖工場、農業共済組合の職員ら約80人が参加した。
開始式で、下地市長は「サトウキビ農家の皆さんは、増産へ一生懸命努力している。宮古の経済発展のためにもみんなで力を合わせて、増産に頑張ろう」とあいさつした。
仲宗根盛和県宮古農林水産振興センター所長は昨年、総理大臣賞を受賞した川満さんのキビ生産実績は、ほかの生産農家の励みになったと評価した。
下地市長ら参加者が、土砂降りの雨の中、種をまいた。畑は、川満さん所有の約1㌶。種は約50㌔を用意した。
川満さんが県キビ競作会に出品したキビの反収は21・5㌧。緑肥は、下大豆を使った。ヒマワリの緑肥は、今回が初めて。「土づくりの上で緑肥は堆肥代わりになる。容易に栽培できる便利な作物」と有効性を強調した。
ヒマワリは地力向上効果もあるが、農村景観の向上を目的に最近、増える傾向にある。
さとうきびの日は、県糖業振興協会が、1977年に制定した。キビ振興に対する県民意識の高揚や、地域経済への貢献度をPRすることなどが狙い。