港湾の早期整備要請/琉球海運
大型化する貨物船舶対応で
琉球海運の山城博美社長らが27日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、大型化する貨物船舶に対応できるよう平良港漲水地区再編事業の2012年度着工を要請した。
琉球海運は先島航路に就航している3隻の貨物船のうち、昨年7月に就航した総トン数1万㌧の「みやらびⅡ」を除く「にらいかない」(5724㌧)、「しゅれい」(6562㌧)を2016年までに1万㌧級に大型化する。現在の平良港は冬季の北風により大型船の安全な接岸、出入港が確保できないとして、船舶の大型化が完了する16年までに整備を完了してほしいと要請の理由を説明した。
下地市長は「再編事業計画は承認され、11年度には1500万円の調査関連費が付いた。12年度にはしっかりと予算化できるように頑張りたい」と答えた。
耐震バース化ついて下地市長は、震災で今後公共工事の予算配分がどうなるか見えない部分もあるとの懸念を示したものの「(船舶での物流は)市民の生命線でもある。今回の東北の震災で国も十分必要性は理解していると思うので、積極的に要請していきたい」と加えた。