振動の地下反射を測定/天然ガス資源調査
実施方法を事前公開
宮古島全域で5月から実施される天然ガス資源調査の実施方法を関係者やマスコミに事前に説明するためのデモンストレーションが28日、市下地字川満の道路で行われた。人工的な振動を発生させ、その揺れの波の反射を測定することで地下の地形を明らかにする調査で、実際の調査で使用するバイブレーター車(起振車)などを使って反射波を測定する様子が公開された。
県が、沖縄本島南部と宮古島で実施する水溶性天然ガスの資源調査。宮古島では、島を横断する測定ライン(道路)9本を設定し、そのライン上に㍍間隔で測定くいと振動計などを設置。起振車で振動を地下に向かって発生させて、地下深部から反射して戻ってくる波を振動計で測定し、そのデータをコンピューターで分析することで地下構造のイメージを作成。天然ガスの埋蔵状況などを調べるデータとして活用する。
調査は5月1日から6月23日までを予定。調査実施地域周辺では、起振車が発生させる振動を住民が感じる可能性があることから、事前に周知させることを目的に今回、デモンストレーションが実施された。
デモンストレーションでは、県から委託を受けた業者の担当者が調査方法などを説明。3台の起振車が実際に振動を発生させる様子や、振動計が測定した数値などが公表された。測定結果から、地下1500~1800㍍からの振動の波が反射していることが確認された。
6月23日まで行われる調査結果については、11月に開催される天然ガス資源活用検討委員会(仮称)で中間報告される予定となっている。