被災地に届け、私たちの願い/平一小、JC
折り鶴3000羽、協力金10万円に/震災2カ月 「希望の鶴」企画達成
折り鶴を東日本大震災の被災地に送る「希望の鶴プロジェクト」の贈呈式が発生から2カ月経った11日、平良第一小学校で行われた。企画した宮古青年会議所(JC)の役員と全校児童が参加し「みんなの願いがこもっています。被災した人が1日も早く元気を取り戻せるようになってほしい」と3000羽の折り鶴を手渡した。JCからは引き替えに協力金として10万2000円が贈られた。義援金にして被災地に送られる。
この企画は、同校の全校児童582人が不用紙などで折り鶴を製作し、JCが被災地に届ける。JCは協力金を同校児童会に手渡す。
贈呈式で児童会の濱元優虎会長は「早期の復興を願いながら折った鶴です。私たちみんなの思いが詰まっています」と手渡した。
JCの中尾忠筰理事長は、感謝の言葉を述べた上で▽みんなの力が一つになったら大きな事ができる▽心を込めて折った鶴が協力金となり被災地に届けられる-と今回の企画の意義を強調。「助け合いの精神を忘れないでほしい。皆さんが折った鶴は責任を持って被災地に届けます」と話した。
同校の与那覇止校長は「皆さんが折った鶴は被災地に勇気を届けると思う。東日本の人たちが、元の楽しい生活を取り戻せるように、早期復興を願いましょう」と呼び掛けた。
折り鶴は4月中旬から5月10日までの期間、折り紙と不用紙を利用して児童たちが自宅で折った。最初は、千羽鶴3房を予定していたが「全校児童の気持ちを一つに」との思いから児童会が3000羽を一つの房にした。
折り鶴の送り先は、児童会の要望では岩手県宮古市の小学校だが、JCでは受け取れるかどうかの確認をした上で、6月までには直接届けたい考え。