契約保証金入らず/マリン社ホテル棟売却
シティー社、融資調整難航
宮古島市などが出資する第3セクター宮古島マリンターミナル(社長・下地敏彦市長)が所有するホテル棟の売買契約は期限の20日までに、公募入札を落札した宮古島シティーアンドリゾート(西里秀徳社長)から契約保証金の入金が無く契約に至らなかった。宮古島マリンターミナルの垣花義一常務は、今後の対応について「(下地)市長の出張からの帰任を待って判断を仰ぎたい」と話している。
売買契約は当初予定の4月20日から、1カ月延長されていた。
垣花常務によると、宮古島シティーアンドリゾートから「金融機関と融資の調整が付かず、断念せざるをえない」と連絡があったという。
宮古島シティーアンドリゾートの西里社長は本紙の取材に対し「大震災発生後、状況が一変した。何度も事業計画を練り直し、複数の金融機関と融資の調整を続けてきたが、期限に間に合わなかった」と理由を説明。今後については「マリンターミナル社が再度の延長を認めてくれるならば、融資の交渉は続けていきたい」と話している。
ホテル棟の売却に向けては、当初の最低売却公募額11億8800万円を8億3000万円に下げて再入札したところ、宮古島シティーアンドリゾートと東エンタープライズ(池間稔社長)の2社が応札した。売却交渉相手の第1位には、宮古島シティーアンドリゾートを決定。東エンタープライズは第2位となっている。