09年度農業生産額は145億円/市農政課が初調査
4年前に比べ24億円増加/キビ74億5000万円が最多
宮古島市農政課の調査によると、2009年度の管内の農業生産額は145億6575万円となった。05年度の120億7000万円と比べると、24億9575万円(20・6%)の増加。11年度を目標年次とする生産振興計画に示された175億円の83%に達した。サトウキビ、葉タバコ、野菜、果実、肉用牛の5品目で全体の98%を占める。
県内市町村の農業産出額などを品目別に示す調査は06年まで沖縄総合事務局が行っていたが、同年を最後に中止した。市はこれを受け、市の生産振興目標達成率を把握する必要もあったことから、初めて独自の調査を実施した。
作物別の生産額は多い順に▽キビ74億5403万円、▽葉タバコ27億4966万円、▽肉用牛20億6795万円、▽野菜10億5932万円、▽果実9億8341万円、▽薬草1940万円、▽花き1209万円|となった。05年度と比べると果実は倍増。キビと葉タバコも4割増えた。野菜は伸び悩み2割減。肉用牛も2割減った。
11年度の生産目標額はキビ72億円、野菜20億円、葉タバコ30億円、イモ類2億円、果実15億円、花き1000万円、畜産32億円、その他3億9000万円の合計175億円。
今後の課題には①「定時・定量・定品質」出荷体制の確立②安全・安心な農作物の提供③特産品開発④観光部門と連携した農家民泊・農業体験の展開-などを挙げている。