当期剰余金7億6500万円/JAおきなわ10年度決算
自己資本比率11・02%で過去最高
【那覇支社】JAおきなわ(砂川博紀理事長)は6日、2010年度の県農業協同組合決算を発表した。一般企業の純利益に相当する当期剰余金は7億6500万円、当期未処分剰余金は9億2800万円で黒字を計上し、増収減益となった。また自己資本額は02年4月の合併当初の213億円から、383億円にまで増加し、自己資本比率は11・02%と過去最高を記録した。
同期の事業総利益は前年度を2億1000万円上回り191億3900万円。信用事業では貸出金償却が増加し800万円の減収だったが、費用圧縮が奏功し共済事業で1200万円、経済事業で2億2500万円の増収となった。
一方、退職給付費用、社会保険料改定に伴う福利厚生費などの増加で人件費が増加し、事業管理費全体で190億700万円。事業利益は1億5500万円減の1億3200万円となった。経常利益は6700万円減の6億9700万円だった。
その結果、経常利益に特別損益、法人税を加えた当期剰余金は7億6500万円。また前期繰越剰余金と土地再評価差額金取崩額を加算した当期未処分剰余金は9億2800万円となった。
会見で砂川理事長は「第4次中期経営計画の初年度として、強固な経営基盤の確立に向け取り組んできた結果、一定の成果を収めた」と述べた。新垣仁清同経営管理委員会会長は「基礎収益力の向上に取り組み、農業生産基盤の強化、生産農家の所得向上、地域の農業振興を図るため、行政、経済団体、消費者との連携を図り、組合員の負託に応えたい」とコメントした。