過去最高500㌧を予想/マンゴー生産量
傷付いた果実は3割/宮古農林水産振興センター
宮古農林水産振興センターは13日までに、宮古地区における今期マンゴーの生産見込み量をまとめた。宮古本島、伊良部島を合わせた生産量は過去最高となる500㌧と予測。ただ、先月末に襲来した台風2号の影響で傷付いたマンゴーが3割程度あるとし、出荷量そのものは減少する可能性もあるという。出荷は今月下旬に始まり、来月中旬にピークを迎える。
同センターや宮古島市の調査によると、今期の果実は多くの園で肥大の時期が平年よりも遅れているという。このため収穫の時期もずれ込む見通しだ。
今期産は、開花盛期の天候不順による不稔果が多量に発生したため収量の減収も予想された。しかし、開花率の高さにカバーされて前期の420㌧を80㌧上回る生産量となる見込み。
ただ、台風2号の強風で簡易型パイプハウスでは15%程度の果実が落下するなどの被害があった。大型鉄骨ハウスでの落果被害は少なかったが、パイプハウスとともに強風でハウス内の果実が揺れて傷付く被害が全体の3割程度あった。この影響を受けて出荷量は減少する可能性もある。
出荷は今月下旬に45㌧を予想。来月初旬には急激に増加して136㌧、同中旬には160㌧の出荷があると見込んでいる。その後の出荷量は除々に減少、8月下旬にはすべてのマンゴーの出荷を終える予定。
第3回目となる調査は今月の8日と10日に実施。同センターや市の職員らが農家への聞き取りと目視確認で生産量を予測した。