エコ関係で2億7000万円補正増へ
21日から市議会6月定例会
宮古島市議会(下地明議長)の6月定例会は、今月21日から7月4日までの日程で開催される。21日に開かれた議会運営委員会で会期などを承認した。引き続き行われた議会全員協議会では市当局が今議会に提出する22議案について説明。一般会計補正予算は総額では減額となっているが、エコアイランド関係で2億7621万円、台風2号被害を受けた施設修繕のための災害復旧費で551万円が計上されている。
市議会6月定例会へ提出する議案は、補正予算案1件、条例の一部改正条例1件、計画変更や指定管理指名など議決を求める案件9件、報告10件、諮問1件となっている。
一般会計補正予算では、2011年度の単年で実施を予定していた久松中学校校舎改築事業(予算額2億2025万1000円)と、平良中学校屋内運動場改築事業(同2億115万円)について、国、県と調整した結果、12年度までの2年間の事業に変更となり、いったん補正予算で減額させることとなった。
補正増となったのは、定置型太陽光発電設備設置補助事業などのエコアイランド推進費の1億円と島しょ型スマートコミュニティ実証事業の1億7621万円、市民球場や前福多目的広場など台風2号で被害を受けた体育施設の災害復旧事業費の530万円など。
報告案件では10年度の繰越明許費翌年度繰越額が79事業で38億1184万1920円に上ることを市当局が説明。繰越額の多さを指摘する議員に対し長濱政治副市長は「農林水産関係の交付申請が遅く、年度後半にずれこんだため」とその理由を述べた。
また、東日本大震災の影響による機材搬入遅れにより年度内執行ができなかった次世代エネルギーパーク推進事業費118万65円と、天候不良が続いた影響などで工期が遅れた葬祭場建設事業費の一部2845万2000円の計2963万8500円の支出未済額が事故繰越として11年度に繰り越されることも報告された。