吹き抜ける風感じ/エコハウスの暮らし講座開催
平良西里にある市街地型エコハウスで18日午前、同ハウスの暮らし講座が開かれた。15人の受講者が設計者から説明を受け、実際に室内を見学しながらエコハウス建設の背景と実用性に関する理解を深めた。
この講座は、一般市民からアンケートなどで寄せられたエコハウスに関する疑問に答えることが狙い。設計者である伊志嶺敏子さんがエコを重視した設計の詳細を説明し、自然エネルギーを最大限に生かすエコハウスの魅力を強調した。
伊志嶺さんは「自然の力を有効に使っているのがエコハウス。昔ながらの暮らしの知恵を生かしていくことが大切」と話した。その上で①地窓②遮熱塗料③風通しの良い設計の工夫-などについて説明した。
低い位置に取り付ける地窓は床を乾かすため「床を素足で踏む快感がある」と利点を紹介した。
太陽の赤外線領域の光を反射させて熱量を減少させる遮熱塗料の変わりとしてエコハウスではベンチレーションブロックを使用していることも説明した。このブロックは地下水の硬度を低減化する過程で排出される炭酸カルシウムペレットを塗り込んだもので、参加者はペレットを手にとって感触を確かめていた。
そのほか吹き抜けや花ブロックの活用、軒の深いひさしなどエコハウスならではの設計説明も行われた。
参加者は実際に室内を見学し、木材の香りと吹き抜ける風を感じながらエコハウスの魅力に触れた。