男女共同参画 周知いまひとつ/23日から週間
女性の家が市民対象に「検定」
市働く女性の家(ゆいみなぁ)は、男女共同参画週間(23~29日)にちなみ、同制度が市民にどれだけ周知されているかをチェックしようと、このほど「チャレンジ!ザ・検定」と銘打った調査を市民93人を対象に行った。それによると、ほぼ半数以上の市民が制度や仕組み、市の計画を理解していないことが分かった。女性の家では、「合併直後の同様な調査と比べ差がなく、男女共同参画についての周知がいまひとつ図られていない」と話している。
同検定では①2007年に策定された宮古島市の男女共同参画計画の愛称は②01年度から設けられた男女共同参画週間はいつからいつまで③職業生活と家庭生活の調和のことを何という-など、男女共同参画に関わる25の質問をクイズ形式に行った。
全体的にみて正答率は40%~50%の範囲が多かったが、市が策定した男女共同参画計画の愛称「うぃ・ずうプラン」を知っている人は24・7%、男女共同参画週間を知っているのは37%と低かった。
女性の家の砂川道子館長は「男女共同参画問題は敬遠されがち。クイズ形式の検定を通して意識付けを図るきっかけにしたかった」と意義を強調した。ただ、質問に対しあらかじめ用意されている答えを選択するため「答えを求める調査だったらもっと低い数字になったかもしれない」と話した。
同検定の結果は、女性の家が週間企画展として市役所平良庁舎に展示。イラストでみる男女共同参画社会基本法や男女共同参画をテーマにした川柳、四コマ漫画も合わせて展示されている。
女性管理職の割合2.4%/宮古島市、県内11市で最低
宮古島市における課長以上の管理職127人のうち、女性の占める割合は2・4%(3人)と、県内11市で最低であることが県のまとめで分かった。専門家や市民代表らが政策に対する提言を行う「審議会」などへの女性登用率も18・9%で2番目に低い。市は審議会等委員への女性登用率の目標値を30%に設定しているが、ほど遠い状況にある。
調査は、2010年4月1日現在。県内11市で女性管理職の占める割合が高いのは宜野湾市の16・7%、次いで浦添市10・3%、那覇市9・3%となっている。石垣市は6・3%。
一方、審議会等においては高い順に那覇市と宜野湾市がともに31・2%、石垣市29・5%、浦添市29・1%などとなっている。
宮古島市の女性登用率が低いことについて、市働く女性の家(ゆいみなぁ)の砂川道子館長は「男女共同参画社会といえば、すぐ女性の登用率が話題になるが、それは最終目的ではない。ただ、女性登用率の高い自治体が男女共同参画は進んでいるという物差しにはなる」と話した。
下地敏彦市長は昨年3月の市議会一般質問の答弁で「女性だから何%登用すれば良いという単純な問題にはならない。それぞれの職員の仕事の内容や市全体の職員の中で、どの程度頑張っているかなどの内容も考慮しなければいけない」と述べている。