販売額は14億8000万円/肉用牛11年上半期競り
子牛1頭37万5000円
宮古と多良間を合わせた2011年上半期(1~6月)の肉用牛競り販売額(子牛、成牛計)は、14億8393万円となった。昨年同期との比較は、同年5、6月の競りが宮崎県で発生した口蹄疫の影響で中止となったたためにできない。生後12カ月以内の子牛1頭当たり価格は、37万5000円と県内8市場の上半期平均36万4708円を1万683円上回った。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターのまとめによると、販売額は宮古が12億4866万円。多良間が2億3527万円。子牛の1頭平均価格は宮古が38万5557円、多良間が32万9817円だった。
国内の牛肉相場は、03年12月に米国で発生した牛海綿状脳症(BSE)の影響で供給不足になったことを受け高騰。宮古の競り市況も07年まで、40万円台の高値で推移した。08年以降は、飼料価格の高騰などに伴い低迷した。
口蹄疫発生に伴い10年の7、8月は下落。同年9月以降は、宮崎県での牛の殺処分に伴う子牛不足などにより、上昇に転じた。
今年の3月には、3年ぶりに40万円台を回復。価格上昇は7カ月連続したが、4月以降は東日本大震災の影響で、小幅に下げた。先行きについては、ユッケ食中毒の影響が懸念されている。
宮古の競りには、子牛3147頭が上場され、3138頭が取引成立した。性別の1頭平均価格は去勢が42万1216円、雌が33万7208円。キロ単価は去勢1561円、雌1342円となった。去勢・雌の平均体重は262㌔。
多良間では703頭上場され、700頭が競り落とされた。去勢の1頭平均価格は、35万6044円、雌29万8821円。キロ単価は去勢1516円、雌1339円となった。平均体重は229㌔。宮古本島との価格差は、発育度によるとみられる。