中国富裕女性ターゲット/JTA商事
宮古・八重山の誘客へ/雑誌Oggiで紹介
【那覇支社】7月1日から始まる中国個人観光客向け数次ビザ(査証)発給に伴い、日本トランスオーシャン航空(JTA)グループ会社のJTA商事(本社・那覇市)は、中国人観光客を宮古、八重山に呼び込む取り組みを開始した。女性富裕層向け雑誌「Oggi(オッジ)」中国版の取材班を沖縄に招き、中国でのPRを展開する。同取材班は27日、県庁に文化観光スポーツ部(平田大一部長)を訪れるなど、那覇市内での取材を行った。
JTA商事が本格的にインバウンド(訪日外国人旅行)事業に取り組むのは初の試み。宮古、石垣に7月1日から営業所を新設し、中国観光客向け旅行メニューなどの開発事業を進める。
Oggi取材班は23~30日まで沖縄本島と石垣島に滞在し、観光名所や観光メニュー、観光スポットなどを取材。年内にはマリンスポーツ、ゴルフを中心に宮古島で再取材を行う予定だ。
同誌は中国の30~40代女性をターゲットにした人気ファッション雑誌で、発行部数は60万部。読者は外資系や大手企業に勤める比較的高所得の女性に多いという。今回の沖縄特集は8月26日発行の9月号に24ページを掲載する。上海の大手旅行会社「上海航空トラベル」が読者向けの沖縄ツアーを企画販売する。
平田部長は「数次ビザ導入で沖縄観光の注目も高まっている。とりわけ離島への誘客を促すよう素晴らしい記事を作ってほしい」と取材班を歓迎した。
同取材班を統括するウェイ・レイさんは「海の美しさに読者も必ず感動する。沖縄の離島が紹介されるのは初めてで、間違いなく誘客にもつながる」と話した。