施設の建て替えへ/宮古食肉センター
今年度事業方針に盛り込む
宮古島市やJAなどが出資する第三セクター・宮古食肉センター(池間等志社長)の第29期定時株主総会が29日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれた。今年度の計画には、築後28年経過して老朽化の著しいセンターの建て替え事業の導入に取り組む方針を盛り込んだ。10年度の単年度決算は58万4000円の黒字を計上。累積赤字は、5142万円となった。総会後、新役員による取締役会を開き、社長に池間氏を再任した。
あいさつで池間社長は「当社の経営は行政やJAの支援なしではできない厳しい状況だが、食の安全を守るために存続させなければならない。新施設は、12年度の完成を目指したい」と述べた。
10年度の営業報告書によると、豚は799頭(前期比2・0%減)をと畜。ヤギは418頭(同比24・8%増)となった。牛は364頭と、前期の547頭と比べ183頭(33・5%)の大幅減。高齢母牛の更新が一段落したため減少した。
豚枝肉の売上は1088万円、と畜収入は1016万円となった。
新年度の事業方針には▽消費者ニーズに対応した豚枝肉のカット(部分肉)販売による販路拡大▽牛枝肉の委託カット▽諸経費の節減による収支の改善-なども示している。
新取締役は次の通り。
池間等志(県農業協同組合経営管理委員)▽下地敏彦(宮古島市長)▽喜納兼次郎(沖縄公庫宮古支店長)▽川上政彦(県農業協同組合)▽上地廣敏(市農林水産部長)