観光客40万人達成を祝う
関係者集い「次は50万人」
宮古島への観光入域客数40万人の達成と宮古島海中公園のグランドオープンを祝う祝賀会が2日、市内ホテルで開催された。宮古島市などの行政、観光、経済界の代表らが参加して喜びを共有するとともに、一層の観光振興に向けて決意を新たにした。
合同祝賀会実行委員会の豊見山健児委員長(宮古島観光協会会長、市海業管理センター社長)は「海中公園を活用して積極的な誘客活動を展開していきたい」と述べ、入域50万人の達成を誓った。
入域観光客はここ数年横ばいで推移してきたが、10年度に念願の40万人を達成している。市の第一次総合計画では16年度までの50万人達成が掲げられている。
観光振興の一翼を担う海中公園の入館者数は4月のオープンから2週間で1万人を達成し、6月末現在の入館者数は2万9703人に達している。今後は夏の観光シーズンに突入していることや、今月中にもシーカヤック試乗体験などをスタートさせるため、さらなる入館が期待される。
豊見山委員長は「観光入域客数40万人達成と海中公園のグランドオープンは大きな喜び。10年度での40万人は、16年度で50万人という目標達成に向けて足掛かりになる」と述べた。その上で「新たな観光施設としてオープンした海中公園はさらなる入域観光客増加に伴う観光、水産業振興が期待できる。この公園を活用して今後も積極的な誘客活動を展開していきたい」と力強く決意を話した。
下地敏彦市長は「40万人の達成は一つの大きな節目になった。宮古を愛してくれた観光客の皆さんに感謝したい。宮古観光で一番良いのは人の心。もてなしの温かさがあるから何度も観光客が訪れる。私たちはこの気持ちを忘れず頑張っていきたい」と話した。海中公園については「観光振興に加えて、宮古島の美しい海を守るという意識が高まると思う」と述べた。
美ぎ島美しゃ市町村会副会長で石垣市の中山義隆市長も祝賀会に参加。「宮古島の観光客は過去最高を記録した。国内、海外観光が低迷する中、増加したことは素晴らしいこと。離島で初めての海中公園は、宮古の新しい観光の目玉。子どもからお年寄りまで楽しめる施設と聞いており、今後の宮古観光振興の起爆剤になると確信している」と祝辞を述べた。
沖縄観光コンベンションビューローの安里繁信会長は「観光を基軸に、宮古島の経済と産業にとって実り多き時代が築かれることを期待している」と述べ、40万人達成と海中公園のオープンを祝った。