宮古、1頭当たり33万8600円/10年度肉用牛競り
宮古、1頭当たり33万8600円/10年度肉用牛競り
県畜産振興基金公社はこのほど、2010年度に開かれた県内肉用牛競りの全体実績をまとめた。1頭当たりの平均価格は県内8市場の中で宮古家畜市場が最高の33万8602円、平均キロ単価も全体の1位で1219円だった。生後12カ月以内の子牛の取引価格も県内最高で1頭平均価格は35万3508円、平均キロ単価は1323円と高値の成績を残し、宮古本島における素牛生産技術の高さが実績で示された。販売価格は八重山市場が1位で30億3700万円、宮古市場は2位で20億6000万円。
県内で肉用牛競りを行う家畜市場は南部、伊江、宮古、八重山、今帰仁、久米島、多良間、黒島の計8市場。同公社のまとめによると県内全市場における黒毛和種の総取引頭数は2万9683頭で前年度と比べて771頭減少した。このうち子牛の取引頭数は2万6919頭で、全取引頭数に占める割合は90・7%。
子牛の平均日令は289日で1頭当たりの平均体重は261㌔、1頭当たりの平均価格は33万8373円だった。性別にみると去勢は36万9005円(前年度比3万1141円高)、雌も29万8358円(同比4万2019円高)と前年度より高値が付いた。
平均キロ単価もそれぞれ上昇。去勢は1372円で前年度比95円高、雌は1196円で同比162円高の成績だった。
市場別取引実績をみると宮古市場は5647頭の取引があり、1頭当たりの平均日令は295日、体重は267㌔だった。1頭平均価格は県内全体の平均を1万5000円以上上回る35万3508円、性別では去勢が38万8839円、雌が30万6970円とそれぞれ他の市場と比べて高値取引が成立している。
宮古に次いで平均価格が高いのは34万3742円の今帰仁、南部34万1505円、八重山33万5317円という成績だった。
成牛を含めた販売額は取引頭数が他の市場を圧倒している八重山が1位。9418頭の取引で30億円以上を売り上げた。2位が宮古で20億6000万円、取引頭数は6084頭。3位は取引頭数4623頭の南部で販売額は14億5300万円、4位は取引頭数3775頭で11億9700万円の今帰仁市場だった。
宮古地区の多良間市場では計1501頭の取引があり、1頭平均価格は28万6308円で平均キロ単価は1165円。販売額は4億2900万円だった。