熱闘、東西大綱引き/宮古島夏まつり最終日
東軍勝利 今年は五穀豊穣に
宮古島夏まつり2011(主催・同実行委員会)は23日、最終日を迎えた。前日に続き、市内の西里大通り、下里通り、市場通りの3商店街が夕方から歩行者天国となり、屋台が建ち並ぶ中、パレードやアトラクションが多数、披露された。宮古角力大会や第38代ミス宮古発表会などのほか、午後7時50分からは、まつりを締めくくる東西大綱引きが下里通りで行われ、熱闘の結果、東軍が3年ぶりに勝利し今年の五穀豊穣が約束された。
夏まつりのメーンイベントの一つである東西大綱引き。東軍のメンバーは下地青年団協議会、上野地区青年会、うるかと多良間の青年協議団が、西軍は狩俣と久松の青年会、伊良部商工会青年部を中心に構成。決戦を前に、両軍は仲間同士で大きな声を掛け合いながら闘志を高めていった。
今年は、雄綱と雌綱の長さがこれまでの40㍍からそれぞれ10㍍伸ばされ、合わせて100㍍、重さ2㌧の大綱を使用。勝負開始の合図と同時に両軍が互いに綱をつかんだ手と踏ん張る足に力を込め、こん身の力で綱を引き合った。勝負の途中から綱引きに参戦する市民や観光客らも見られた。
3本勝負で行われる最初では昨年、一昨年と連覇を果たしている西軍に軍配。第2戦は後のない東軍が粘りを見せ雪辱。勝敗を決する第3戦では勢いに乗った東軍が最終的に大綱を引ききり3年ぶりの勝利を決め、今年は五穀豊穣となることが約束された。
東軍綱頭を務める下地青年団協議会の洲鎌忠幸さん(28)は「久しぶりの勝利。今年こそ勝って豊作の年にしたいとの思いがあったので勝ててうれしい。感無量です」と喜びを語った。
熱のこもった引き合いに、観客からは大きな声援が送られたほか、勝負の後、勝者が「勝利のみこし」を歌に合わせて宙へ高々と投げ上げるたび、その迫力に歓声が沸き起こった。
綱引き終了後には、観戦していた多くの人が、縁起物とされている小綱を切って持ち帰っていた。