船舶輸送がスタート/マンゴー
空港での積み残し解消へ
宮古島産マンゴーの船舶輸送が23日に始まった。平良港で新造船「よね丸」に積み込まれて同日午後3時に出港。きょう24日午前8時には那覇市の安謝港から那覇空港に運ばれて本土に向けて航空輸送される。船舶を利用する新しい輸送経路の確保に伴い、懸念されてきた空港での積み残し商品の解消が期待される。
今期は、来月にかけて出荷ピーク時に週1回のペースで船舶を利用する。土曜日の午後、那覇に直接向かう船を利用する。
初めて船舶輸送したマンゴーの量は3~4㌧。冷蔵機能を持つ三つのコンテナに積み込まれクレーンでよね丸に引き上げられた。県や市の担当者も訪れ、積み込みの様子を確認した。
船舶輸送の開始に伴い産地協議会の砂川政文副会長は「船舶輸送が始まった実感はないが、商品が空港に積み残されずに輸送されたことは生産者にとっても良いこと。ただ、マンゴーがお客さんに届いて苦情がこないことを確認するまで安心はできない」と話した。
船舶輸送は、出荷ピーク時期に航空機に載せ切れない個人顧客向けマンゴーを船で運ぶ輸送経路。直接那覇に向かう船舶を利用するため航空機と大きく変わらない時間で輸送できる。輸送コストは、今期に限って航空機輸送と変わらない料金が設定される。
今期宮古島産マンゴーの生産量は過去最高の約500㌧。今期は週1回の船舶輸送で対応可能だが、来期は週3回以上の船舶輸送を検討している。