12万円上限に奨励金/県畜産公社
8月1日から第1回申請 宮古の対象牛は約500頭
県畜産振興基金公社は、脂肪交雑の育種価(遺伝能力)の高い母牛の産んだ雌子牛を売らないで保留する農家に、12万円を上限に奨励金を交付する新規事業をスタートさせ、第1回申請を8月1日~同12日までJAの窓口で受け付ける。対象母牛は脂肪交雑(霜降り)の育種価が、県内の上位2000番以内にランクされている牛。宮古では、496頭(宮古島市438頭、多良間村58頭)がリストアップされている。
同事業は母牛の更新促進と、肉質の良い牛を生産する優良母牛群の形成を目的とする。
奨励金の交付申請に必要な母牛の育種価確認と証明書類の発行は、県宮古家畜保健衛生所が対応している。公社では「子牛登記書に記載されている脂肪交雑の期待育種価が『H』評価の牛は2000番以内に入っている可能性がある」と話している。
保留は書類を申請後、JAが子牛の体高を測定し、基準値を満たしたと確認した時から開始する。体の小さい牛は認められない。保留した子牛に、1頭以上の子牛を産ませることも対象要件。保留牛を他人に譲渡、売却した場合、奨励金は返還しなければならない。奨励金は、今年度末ごろまでに交付される。
申し込み時には①事業実施計画書②母牛の育種価を証明する書類③牛舎周辺の地図-などを提出する。
申し込み期間と子牛の対象生年月日は次の通り。
【第1回】8月1日~同12日。生年月日=2010年8月2日~同12月1日
【第2回】10月3日~同14日。生年月日=10年12月2日~11年3月1日
【第3回】12年1月4日~同17日。生年月日=11年3月2日~同5月1日
詳しい問い合わせはJAおきなわ宮古地区畜産振興センター(電話72・4680)まで。