民話、方言テーマに公開授業/全国国語科教育研究大会
取り組みの成果発表
平良第一小学校で29日に行われた第49回全国国語科教育研究大会沖縄宮古島大会(主催・全国創造国語研究会など)の公開授業が民話、俳句、短歌、方言をテーマに同校の各教室で行われた。それぞれの授業では日本語の魅力や伝統的な言語文化を児童生徒に慣れ親しませるための学習方法などについて、これまでの取り組みの成果が示された。見学した国語教諭たちは今後の授業に生かそうと授業の進め方や児童生徒とのやり取りなどについて学んだ。
このうち、砂川中学校1年生の公開授業では「今に生きることば~宮古島のことわざ~」をテーマに行われた。
17人の生徒たちが班に分かれて、宮古島のことわざについて地域の先輩たちから聞いて学んだことを発表した。
生徒たちは「やなふつつぁどぅぬうい」(他人への悪口は自分に返ってくる)など、島のことわざの意味について調べた結果を紹介したり、クイズや紙芝居にして島の方言の奥深さなどについて発表した。
それぞれの発表を聞いた生徒たちからは島の方言、ことわざについて「発音がとても難しい」「宮古方言のことわざの意味と日本語のことわざで似たものも多い」「昔の人たちはいろいろな考え方をしていたことが分かって良かった」などの感想が聞かれた。
同大会主題は「美しい日本語で心豊かに生きる児童・生徒の育成~伝統的な言語文化に慣れ親しむ音読・朗読・暗唱を通して」。
同中学の公開授業は、「美しい日本語」を、時代を越えて受け継がれている言葉ととらえて、地域の方言を振り返り足元の言語文化を見つめ直すことなどを目的に行われた。