千葉真一さん、宮古で映画撮影/10月、ロケ地大神島
魔裟斗さん配役 子どもたちも起用へ
日本を代表する俳優でハリウッドでも活躍する千葉真一さんが1日、宮古島市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、今年10月にも映画「180日の勝利」の撮影を大神島で開始することを報告した。格闘家の魔裟斗さんを配役し、島を牛耳るマフィアに戦いを挑む若者と純真無垢な子どもたちの姿を描く。宮古島の子どもたちの起用も検討。千葉さんは「宮古の子どもたちも映画に出てほしい。この映画は感動的な作品。島に生きる子どもたちの純粋な姿を映画で見せたい」と意欲を示した。
千葉さんは先月31日に来島し、ロケ地である大神島のほか、宮古本島各地を視察した。下地市長の表敬には千葉さんの沖縄後援会の光永勇会長も同行し、それぞれ映画撮影に対する協力を求めた。
千葉さんは「大神島の学校は私の脚本にぴったりと合う。まさにイメージ通りの風景」と絶賛。「ずっと沖縄で映画をやりたいと思い続けていた。私自身も沖縄に住む。沖縄ブームを起こしたい」と意気込んだ。
宮古の子どもたちの起用については下地市長が市の子ども劇団を紹介。千葉さんは「素晴らしい。ぜひ見学させてほしい」と起用に前向きな姿勢を示した。
下地市長は「映画はとても楽しみ。子ども劇団も練習を始めている。その様子を見てほしい」と話し、宮古の子どもたちの映画出演に期待を込めた。
大神島で撮影する「180日の勝利」は、牢獄を脱出した2人の格闘家と平和な島を取り戻したい子どもたちの絆を描く物語。島の麻薬組織に立ち向かう若者の勇気と純真な子どもたちを全面に打ち出す作品だという。千葉さんは「誰にも知られていない小さな島の純粋な子どもたちを映画で見せたい」と話した。
アクション俳優の千葉さんは国内外で活躍。日本では数々の映画やテレビに出演して人気を博した。時代劇「柳生一族の陰謀」などでは空手や体操を取り入れたアクロバティックな演技でファンを魅了。1979年の「戦国自衛隊」では迫力のアクションシーンが内外で高く評価された。
その後は海外に進出して精力的に活動。最近ではクエンティン・タランティーノの映画「キル・ビル」に出演して話題を呼んだ。