販売額11億6000万円/11年産葉タバコ
前期比15億6000万円の大幅減
宮古、石垣地区の2011年産葉タバコの買い入れが3日、終了した。宮古島市と多良間村の販売額は計11億6400万円で、前期比15億6100万円の大幅減収となった。今期産葉タバコは5月末の台風2号で甚大な被害を受け、収量が前期に比べて779㌧少ない576㌧と大幅に落ち込んだ。ただ、1㌔当たりの代金は2021円と前期より9円高。自然災害で壊滅的な被害に見舞われた今期産葉タバコだが、品質の低下は食い止めた。
買い入れは先月13日にスタート。台風被害の影響で前期に比べて21日短い売買期間だった。
地区別の今期実績をみると、宮古島市の取扱量が560㌧で販売額は11億3200万円。前期に比べ取扱量が742㌧、販売額は14億9400万円減少した。
多良間村は16㌧で販売額が3200万円。前期より取扱量が37㌧、販売額は6700万円減少した。石垣市は取扱量が47㌧で販売額が9600万円(前期取扱量は165㌧、販売額3億1200万円)だった。
1㌔当たり代金は宮古島市が2021円(前期比4円高)、多良間村2011円(同比128円高)、石垣市2018円(同比124円高)となった。
宮古島市、多良間村、石垣市の全取扱量は前期比896㌧減の623㌧、販売額は同比17億7700万円少ない12億6000万円。
今期産葉タバコは苗を本畑に移植してから天候不良に見舞われた。日照不足で生育が鈍化し、長雨の影響で疫病もまん延した。
5月28日には台風2号が宮古島地方に直撃し、最大瞬間風速50・4㍍に及んだ強い風が収穫期の葉のほとんどを吹き飛ばし、壊滅的な被害を与えた。
今期買い入れは、この被害を裏付けるように減産減収の結果に終わった。城辺の生産農家は「過去40年間の間でもこれほどの被害はなく、そういう意味ではまれな被害と言える。買い入れでは、全体的に見て価格が良く、来期に向けて意欲が出てきた。来期は今年の分まで取り返せるよう頑張りたい」と話した。