前年比3万4000人の大幅減/4-6月入域観光客数
震災と台風影響 ホテル稼働率も40%と低く
今年4月から6月までの宮古島への入域観光客数は6万4839人で、前年同期実績の9万9035人から3万4196人、34・5%の大幅減となった。主要ホテルの平均稼働率も40%前半という低さで、前年比を%以上割り込んでいる。宮古島観光協会では東日本大震災発生に伴う全国的な旅行需要の減少と、台風直撃に伴う大型イベントの中止などが主な要因と分析している。
市観光商工局のまとめによると、宮古島への月別入域観光客数は、4月が2万1017人で前年同月比8018人、27・6%の減少。前年は3万6231人だった5月は2万1793人にとどまり、1万4438人、39・8%もの大幅減に。6月も前年を1万1740人、34・8%下回る2万2029人だった。
宮古島観光協会が市内の主要9ホテルを対象に調査している月別平均稼働率を見ると、4月が40・0%、5月は41・4%、6月は42・8%と、いずれも50%を下回った。55%前後だった前年同期実績と比較しても22・2~27・3%の減となった。
この結果について、観光協会の池間隆守専務理事は東日本大震災に伴う旅行の自粛と、5月28日開催予定だった「美ぎ島ミュージックコンベンション」2日目と、6月25日の「ミヤコ・アイランド・ロック・フェスティバル」が台風で中止となったことが主な要因ではないかとの考えを示す。「5、6月が思った以上に落ち込んでいる。二つの音楽イベントを直撃した台風の影響だけで3000人ほど少なくなっていると思う」と語った。
ただ今後の入域観光客数は回復基調を示すのではないかとの考えを示す池間専務理事。特に、スカイマーク社の宮古-那覇線新規参入に伴う航空各社による運賃値下げが実施される9月15日以降は「観光客は確実に増えるはず」と大きな期待を寄せる。「9月からは東京-宮古線が2便体制になる。11月にはエコアイランド宮古島マラソンや生まり島ミャーク大会など県内から客を呼べるイベントもある。情報を広く発信して、1人でも多く来てもらえる取り組みを早めにしていきたい」との考えを述べた。