委託先企業を選定/島しょ型スマートコミュニティ実証事業
第1回推進委員会を開催
宮古島市全島エネルギーマネジメントシステム実証事業および来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業(島しょ型スマートコミュニティー実証事業)の第1回推進委員会が12日、市役所平良庁舎で開かれた。委員となる4人の大学教授に委嘱状が交付され、委員長に早稲田大学大学院先進理工学研究科の林泰弘教授が選任された。引き続き、両実証事業への公募に応募した企業へのヒアリングと委託先選定協議を非公開で実施。選定結果は週明けの発表を予定している。
宮古島市は、県の「沖縄スマートエネルギーアイランド基盤構想事業」の一環として県から委託を受け、2011~14年度までの4カ年で、▽全島エネルギーマネジメントシステム実証事業▽来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業▽改造電気自動車タクシー事業モデル実証事業-の3実証事業を実施。これらを行うことで、国内外に発信できるモデルを構築することを目的に同委員会は設置された。事業実施者の採択審査や事業の中間評価と最終評価、各年度ごとの進捗状況と次年度計画の審議などを行う。任期は事業実施期間と同じ2015年3月31日まで。
第1回推進委員会では、企画政策部の古堅宗和部長が4人の委員に委嘱状を交付。委員が一人一人自己紹介を行った後、委員長を林教授とする事務局案を全会一致で承認した。
引き続き行われた審議では、市が公募していたエネルギーマネジメントシステムと来間島再生可能エネルギー自活の両実証事業へ応募していた県外企業2社から企画内容のなどについてのヒアリングを行った後、委託先選定協議を実施。いずれも企業秘密に関わる情報が含まれることを理由に非公開で行われた。選定結果は、早ければ15日にも発表される見通し。
委嘱を受けた委員は次の皆さん。
【委員長】林泰弘早稲田大学大学院先進理工学研究科教授
【委員】相田仁東京大学大学院工学系研究科教授▽伊庭健二明星大学理工学部電気電子工学系教授▽千住智信琉球大学工学部電気電子工学科教授
全島エネルギーマネジメントシステム実証事業 利用者側の電力需要に合わせた再生可能エネルギー発電の最適運用など再生可能エネルギー導入へ向けた課題を検討するため、島内すべてのエネルギーを最適制御するシステムを導入しデータの収集、解析などを行う。
来間島再生可能エネルギー100%自活実証事業 来間島内に太陽光発電設備を大量に設置するほか、西平安名崎や七又などにある風力発電で発電している電力が来間島へ供給できると仮定し、電力エネルギー源の100%を再生可能エネルギーで賄うことのできるシステム構築を目指す。