耕作放棄地の解消へ/伊良部地区
市農委 初の調査員に委嘱状
市農業委員会(野崎達男会長)の2011年度農地制度実施円滑化事業に伴う農地確認調査員委嘱状交付および調査内容説明会が15日、伊良部地区を皮切りに始まった。市全体の農地約1万1000㌶のうち、耕作放棄地は478㌶(10年度末現在)。委員会では調査員の調査結果を踏まえた上で、耕作放棄地の解消に取り組んでいく。
市で初めて設置される調査員は合計57人を予定。きょう16日は平良地区、17日は城辺・下地・上野の3地区で同様の委嘱状交付・説明会が開かれる。
農地制度実施円滑化事業の一環。調査員(協力員)は、耕作放棄地保全活動・農地無断転用防止活動として、配布した地図を基に現況調査を行い、その現状を農業委員会事務局に情報提供することにしている。農地所有者・耕作者からの相談事に対しては、回答は不要としている。活動期間は9月15日までとし、1人の調査日数は3日間。
交付式で、野崎会長が濱川正信さんら6人に委嘱状を手渡し「調査には気をつけ、調査に漏れがないよう頑張ってください」と激励した。
この後、委員会が伊良部地区の調査資料地図を広げ、調査員らに耕作放棄地を確認させた。
調査員らは、耕作放棄地以外の農地でギンネムなどの木が繁茂している現況を確認した場合は、委員会に報告することにしている。
農地確認調査員は次の皆さん。(敬称略)
濱川正信▽浜川千江美▽新川勝栄▽長崎暁江▽浜川美穂▽浜川一美