機材大型化と増便を要請
JTA宮古-石垣間で市体協など
宮古島市体育協会(本村博昭会長)と宮古島商工会議所(下地義治会頭)、宮古島観光協会(豊見山健児会長)は16日、日本トランスオーシャン航空(JTA、佐藤学社長)へ宮古-石垣線の機材大型化と増便を求める要請書を、JTA宮古支社の平一浩支社長に手渡した。
現在、宮古-石垣線は琉球エアーコミューター(RAC)が39人乗りのボンバルディアDH1型機を1日3往復6便を就航させている。しかし、先島親善大会などのスポーツ競技を宮古か八重山で開催する際、チームによっては選手と関係者の全員が同じ便に乗れないケースが生じるなどの支障が出ていることから今回、市体育協会などが要請を行った。
宮古空港内のJTA宮古営業所を訪ねた本村会長らは「現在、就航しているDH1機および便数では大会に参加ができなくなるなどの支障が出ていて、今後の大会開催も危ぶまれる憂慮すべき事態となっている」として機材の大型化と増便を要請した。
平支社長は「要請趣旨はよく理解できる」としながらも、現在の便でも平均搭乗率は70%ほどと空席がある現状で、大型化は難しいとの考えを示した上で、「大会日程を半年前までに決め、連絡をもらえれば、それに合わせて臨時便を就航させる形で対応させてほしい」と答えた。
宮古-石垣線は、2000年ごろの最盛期にはJTAは150人乗りのジェット機を1日3往復6便就航させていたが、利用客の減少に伴い徐々に減便。今年4月まではJTAがジェット機を1往復2便、RACがDH1を1往復2便運航させていたが、ジェット機の搭乗率が20~30%程度にとどまっていたことから、5月からはRACによる3往復6便に変更となった。