子牛1頭36万6000円
前月比1万2000円高 セシウム汚染肉の影響なし
JAおきなわ宮古家畜市場の2011年8月の肉用牛競りが19日に開かれ、子牛1頭平均価格は前月比1万2300円高の36万6618円となった。放射性セシウムに汚染された牛肉の流通に伴う消費減退の影響はなかった。
四国から訪れた購買者は「予想されている全国的な子牛不足が、引き合いを強くしたのではないか」と値上げの要因を推測。具体的な要素として、口蹄疫発生時に種付けがなかった宮崎県での子牛上場が、12月から来年の2月まで見込めないことなどを挙げた。
子牛価格の見通しについては、現在の安い枝肉相場では採算が取れないとし、不透明との見方を示した。
子牛を上場した50歳代の男性は「セシウムの影響がなく、ほっとしている。子牛不足になると聞いており、今後も下がることはないと思う」と話した。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターのまとめによると、子牛は379頭上場され、375頭が取引成立した。総販売額が1億3748万円、総販売体重が9万9551㌔。平均キロ単価は、1381円となった。1頭当たり最高価格は、50万5050円だった。
性別の1頭平均価格は、去勢が前月比4450円高の32万1065円、雌が同比1万8275円高の32万1815円となった。
去勢の体重区分別1頭価格は「300~349㌔」が最も高く43万3854円。「250~299㌔」の36万3239円、「200~249㌔」の40万4445円が続いた。
成牛を含めた全体の販売額は、1億4127万円だった。