農家の人気高く74件受理/市のパイプハウス補助事業
11年度、高収益農業を後押し
市のパイプハウス補助事業は2011年度も農家の人気が高く80件の申し込みがあった。農政課が、このほどまとめた。このうち受理した件数は74件。面積は2・625㌶で、パイプ購入費の30%の1809万円を農家に交付する。07~11年まで5年間の補助面積は21・42㌶と、収益性の高い施設園芸の発展を後押ししている。
補助対象は、直径が22㍉、25㍉や頑丈な48・6㍉のパイプなど6種類。
パイプハウスの需要は、地下ダムが建設され、水利用高収益農業が可能になってから特に高まった。
かん水に要する労力を省けることや、作物の選択幅拡大などが、水利用のメリットに挙げられる。
11年度の申請作物は①ゴーヤー②トウガン③キュウリ④マンゴー⑤トウガラシ⑥インゲン⑦ピーマン⑧パパイア⑨メロン⑩タマネギ⑪パッションフルーツ⑫オクラ⑬アテモヤ⑭ヘチマ⑮アボガド-など多岐に及ぶ。
受理面積が最も大きい品目は、ゴーヤーの0・825㌶。JAによると、ゴーヤーの1~6月まで収穫期6カ月間の平均反収は5㌧で、キロ単価を400円とした販売額は200万円を試算。農家手取りはその半分の100万円程度になるという。
マンゴーは0・15㌶だが、これは老朽化して更新が必要な分についてのみ受理した。
07年から11年まで5年間合計の受理件数は497件、面積21・42㌶、補助額は1億6068万円に上った。
114件を受理した09年度は、1日で申請を締め切るほどの人気ぶりだった。
10年度から期間を設け今年度は5月16日から同20日までの5日間受け付けた。
補助ハウスの導入条件には①認定農業者か認定の申請準備している農家②新規で施設園芸を始める農家③過去2年間事業を導入していない農家-などを示している。