ウリガーを守ろう/子ども博物館
藤田さん、環境悪化を指摘
第4回子ども博物館(主催・市総合博物館)の「湧水の自然環境」が21日、平良・下地の両地区で行われた。小学生17人が参加し、野外の湧水(ゆうすい)でエビや魚などを見つけると大喜びし、身近な自然にもその環境に順応して力強く生きる生き物たちがいることを学んだ。
参加した児童たちは、平良の大和井や下地の咲田川などの湧水地を巡り、琉球大学非常勤講師の藤田喜久さんから湧水地と人々との関わりや歴史、そこに住む生き物たちの説明を受けた。
藤田さんは、ウリガー(降り井)に住むエビは子どものころは海で過ごし、成長すると地下を通ってウリガーにやってくることを説明。さらに、ウリガーに住むエビの中には暗い場所で住んでいるせいか目が小さくなっている種類がいることや、新種のテナガエビも見つかったことなどを紹介した。
そのほか、藤田さんはごみが捨てられたりして水が汚れるなど、ウリガーの環境が悪化していることも指摘。参加した児童たちに「ウリガーをもっと勉強して、みんなの力でウリガーを守っていこう」と呼び掛けた。
参加した子どもたちは、見つけたエビや魚についての説明に真剣な表情で聞き入っていた。