さらなる成長と発展に期待/第30回全宮古書道展
入賞者たたえ表彰式
第30回全宮古書道展(書心会、宮古毎日新聞社主催)の秀墨賞と特別賞の表彰式が28日、市内のホテルで行われた。第1部で秀墨賞、第2部で特別賞の表彰式を行った。高校・一般の部で大賞に選ばれた友利忠晴さん、児童の部で大賞を受賞した沖野響君(北中2年)をはじめ53人の特別賞受賞者と76人の秀墨賞受賞者に表彰状とトロフィーなどが授与された。大賞に選ばれた友利さんは「書道を続けていく中で、筆を持てることに感謝し、変わらぬ日々の暮らしを大切に過ごしていこうと思う」と話した。
書道展には886点の応募があった。秀墨賞や大賞を含む特別賞を受賞した作品は129点。いずれも高い評価を得た。
今月19~21日まで開かれた書道展では招待作品などを含め955点を展示。会場の市中央公民館には期間中2008人の市民が訪れた。
表彰式は午前と午後の2部に分けて行われた。午前の第1部は秀墨賞などを受賞した児童生徒人を表彰した。書心会の天久宏会長は「皆さん一人一人は素晴らしい可能性を秘めている。自分の力を信じて勉強、書道を一生懸命頑張れば立派な人になれると確信している。これからも一生懸命勉強してほしい」と今後の成長に期待を込めた。
日本習字教育財団の甲地(かっち)史昌理事長は「皆さんの受賞は保護者や家族の長い間の支えが大きい。感謝と感激を忘れず、これからも素晴らしい作品を作ってほしい」と話した。
午後の第2部では、児童の部や高校・一般の部の特別賞受賞者53人を表彰した。
宮古毎日新聞社の平良覚社長は「審査員の先生方のコメントを総合すると質的にかなりレベルアップしているとのこと。会場いっぱいに展示されている作品を鑑賞してその実感を覚えました」などと話し、受賞者の今後の精進に期待した。
下地敏彦市長は「書は人と比較するものではなく自分の心を素直に表現するもの。自分の満足いく書の形を目指しながら精進してほしい」と話した。
受賞者を代表して大賞の友利忠晴さんは「30回という記念すべき節目にこのような栄誉ある賞を頂き、喜びでいっぱいです。書を続けていく中で、親子の絆を深めることができ、同じ目標に向かい切磋琢磨(せっさたくま)し、幸せを感じている」と受賞の喜びを語った。