市、水質汚濁防止へ最善/市議会臨時会
調停条項案の受諾など可決
宮古島市議会(下地明議長)の臨時会が30日に開かれた。海中公園工事での水質汚濁に関する県公害審査会からの調停条項案の受諾、市防災情報システム整備委託事業契約、砂川小学校校舎改築工事請負契約、平良中学校校舎改築工事請負工事の契約金額を引き上げる議決内容の一部変更、市税条例等の一部を改正する専決処分の承認の5議案について下地敏彦市長が提案理由を説明。審議、採決の結果、いずれも可決された。
海中公園に関する調停案は、建設工事を行った市を相手に市内のエコツアー会社代表社員が調停を申請、それを受けた県公害審査会が調査を行い提示したもの。内容は、汚濁防止幕の破損により工事で発生した濁水を拡散させた事実を認めた上で、今後行う公共工事では、海洋の水質汚濁を防止するために工事の計画、施行などに最善を尽くすことを確認している。
新城元吉氏が調停に至るまでの経緯の説明を求めたのに対し長濱政治副市長は「審査会は非公開のため情報は公開できない」としながらも「4回の審査を行い、申請人、被申請人、審査会の3者で調停を結ぶこととなった」と答弁。亀浜玲子氏が工事による濁水拡散の事実について市の考えをただしたのには、「拡散させたことは事実」との見解を示した。申請人が赤土等の防止義務に違反したと指摘している点については、違反はなかったとする考えを述べた。