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産業・経済
2011年9月1日(木)9:00

肥育牛208頭を出荷/JA野田畜産センター10年度実績

子牛の買い支えや改良に貢献


本土などに肥育出荷されているJAおきなわ野田畜産センターの牛

本土などに肥育出荷されているJAおきなわ野田畜産センターの牛

 宮古産の子牛を肥育出荷しているJAおきなわ野田畜産センターの2010年度の出荷頭数は、前年度の187頭より21頭多い208頭となった。出荷先の内訳は地元64頭、名古屋66頭、福岡55頭、東京が23頭。平良市農協時代の1973年に事業を開始した同センターは子牛の買い支えや、枝肉成績のフィードバックによる肉質と増体の改良に貢献してきた。


 宮古牛銘柄推進協議会は今年7月に、宮古産の牛肉を「宮古牛」として、商標登録。肥育出荷のほとんどを占める同センターは現在、宮古ブランド牛肉の知名度を上げる重要な施設とも位置付けられている。
 宮古産牛肉の本土への出荷は、93年ごろのコープ東京への産地直送が先駆けとなった。従前の生体出荷を枝肉に変え、改良の成果を明確に把握するのが狙いだった。06年ごろからは、本土各地の市場に出荷されるようになった。


 94年度に36%だったA5、A4の上物率は、41年度7月末には43%と改良が進んだ。
 買い支えは、子牛価格の低落防止を目的とする。牛肉の輸入自由化と、バブル経済崩壊のダブルパンチを受けた93年には、成牛を含む1頭平均価格が20万6000円(キロ単価744円)にまで暴落。同年度は、平年を大幅に上回る321頭の子牛を買い、農家を支えた。前年度の92年は253頭、91年度は193頭だった。


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