市10年度一般会計決算/実質収支額は27億円
前年度比12億円の増/特別会計もすべて黒字
宮古島市がこのほどまとめた2010年度歳入歳出決算によると、一般会計の歳入決算額は399億2189万4408円、歳出決算額は368億544万5691円で歳入歳出差引残額から翌年度繰越事業充当財源額を差し引いた実質収支額は億2362万4894円となり、前年度実績と比較し黒字幅が12億2923万6662円増加した。特別会計はいずれも前年度に引き続き全会計で黒字決算となり、一般・特別会計を合わせた実質収支額は28億3968万2403円となった。
一般会計と特別会計を合わせた予算現額合計に対し、歳入決算額が占める割合は96・4%(前年度92・8%)。当初予算では計上しながら歳入に入らない収入未済額は30億6073万5747円、徴収の見込みが立たず徴収を諦めた不納欠損額は1億3750万1180円。予算現額に対する予算執行率は90・6%(前年度89・2%)だった。
一般会計歳入決算額のうち、自主財源割合は19・7%で前年度実績を1・7ポイント上回ったが、依存財源が約80%を占めている。歳出を性質別に見ると、人件費や公債費などの義務的経費が43・9%、投資的経費は28・1%、その他経費が28・0%となっている。
指数が1を超えるほど財源に余裕があるとされる財政力指数は0・31で前年比0・01ポイントの微減。都市で80%、町村で75%を超えると財政構造が硬直化しているとされる経常収支比率は86・5%。前年度より3・8ポイント改善したものの、財政の硬直化が続いている。10%を超えないことが望ましい公債費比率は0・1ポイント減の10・7%。15%を超えると指導を受ける起債制限比率は1・3ポイント減の8・8%。
10年度末の市債残高は391億5383万円で前年度末と比べ5億3121万9000円増加。同年度中の市債借入金は40億2487万4000円、元利償還金額は元金34億9365万5000円、利子7億4784万8000円となっている。
特別会計予算現額の総額は130億5412万4000円で、前年度比2億1179万1000円(1・6%)の減。歳入決算総額は1962万3532円(0・2%)増の130億2271万7962円、歳出決算額は2億4004万7487円(1・9%)増の129億666万453円。すべての会計で黒字決算となっていて、水道事業会計を除く特別会計の実質収支額は1億1605万7509円で前年度比では1042万3955円の減額となった。