工事代金の支払いが遅滞/多良間中機械設備工事
出納整理期間より1カ月
【多良間】2010年度の多良間中学校増改築工事で、機械設備工事費のうち約1700万円が出納整理期間(5月末)後の6月30日に施工業者に支払われていたことが、26日に開会した同村議会の一般質問で明らかになった。豊見城玄淳氏と西筋米吉氏が取り上げた。村教育委員会によると、工事代金の支払い命令書を村から受け取っていた担当職員が、いつ支払ってもいいと勘違いしていたことや、完成を証明する書類の不備訂正を待っていたことが遅滞につながったという。村教委は、経緯を県教育庁に報告しており、場合によっては補助金返還を求められる可能性もある。
同問題は7月14、15日に実施された例月現金出納検査で発覚した。
工事の完成は、村づくり課が3月22日に確認。3月31日には工事代金の支払いの決済が下りた。
補助金適正化法では、5月末までに当該年度の工事代金は決済されなければならないが、これより約1カ月遅れた。
施工業者からは、工事が完成したころに、請求書が届いていた。工事請負契約書では、請求から40日以内の支払いが明記されているが、約3カ月遅れた。
業者が提出した書類の不備については、工事の現場管理人が指摘していた。
答弁で豊見山正教育長は「(私をはじめ)委員会のチェック体制の甘さに問題があり、2度とこのようなことがないよう、取り組んでいく」と陳謝した。
下地昌明村長は「担当職員は、服務規定を全うしていなかった。地方公務員としての緊張感の欠如があったと思う」と述べた。