教育ビジョン検討委が発足/20人に委嘱状交付
基本指針策定へ協議
市教育ビジョン検討委員会の第1回会合が28日、市役所城辺庁舎で行われた。委員となった有識者、教育関係者、地域の代表20人に川上哲也教育長から委嘱状が交付され、委員長には琉球大学教育学部の大城貞俊准教授が就任した。事務局は市教育委員会。同委員会は今年度中に4回の会合を開催し、来年3月に市の教育振興基本計画となる同ビジョンを策定する。
同ビジョンは、市町村合併や地方分権など社会情勢が大きく変化する中、教育情勢も増加傾向にある複式学級への対応などさまざまな課題への取り組みが求められていることから、市の目指す教育の目標を明らかにし、教育振興のための施策に関する基本的な計画として策定する。
あいさつで川上教育長は「児童生徒数も少なくなっている厳しい社会環境の中で教育行政の進むべき道について皆さんには積極的に協議をしてほしい。皆さんの協議を経て素晴らしい計画となることを期待している」と述べた。
同ビジョンの策定に向けて委員会では、教育の基本方針や振興のほか、子ども像に関すること、その他教育ビジョンに関することを学校教育、社会教育、スポーツ振興、文化振興の部会に分かれて協議していく。
今後、第2回の検討委を11月に予定し、現在回答を回収中の市民意向調査の結果について分析を行う。
12月の第3回検討委では「市子ども像」の決定と公表。来年1月の第4回検討委を経て3月に同ビジョンを策定する。
同ビジョンの計画期間は、今年度から2020年度までの10年間。社会情勢の変化などに対応するため前半終了時にあたる15年度末をめどに内容の見直しを図るとしている。
委員は次の通り。
委員長=大城貞俊(琉大教育学部准教授)▽副委員長=中尾忠筰(宮古青年会議所理事長)▽委員=下地義治(宮古島商工会議所会頭)、奥濱実(市子ども会育成連絡協議会会長)、本村博昭(宮古体育協会会長)、友利吉博(市文化協会会長)、島尻清子(市婦人連合会会長)、仲宗根正(宮古福祉保健所長)、池間隆守(宮古島観光協会専務理事)、花城啓寿(宮古島署生活安全課長)、砂川美枝子(市食生活改善推進協議会会長)、洲鎌菜保子(下地総合スポーツクラブマネージャー)、野原勝也(市社会教育委員)、多良間勉(宮古地区県立学校校長会会長)、新城久恵(私立幼稚園園長会代表)、平良隆(宮古地区小学校校長会会長)、知念安則(宮古地区中学校校長会会長)、狩俣勝紀(宮古地区PTA連合会会長)、照屋秀雄(城辺地区地域審議会会長)、長嶺吉和(伊良部地区地域審議会会長)