赤い羽根募金スタート
「空の美ら島便」到着/知事メッセージ伝達
赤い羽根共同募金運動が始まった1日、「赤い羽根空の美ら島便」が宮古島に到着した。助け合いの季節の訪れを彩ったのは、JTA機。客室乗務員の与儀みどりさんが、県知事からのメッセージと赤い羽根を県共同募金会宮古島市支会の川満省三支会長と長濱政治副市長に伝達した。初日は、街頭募金も実施した。同運動は、12月末まで行われる。
終戦から間もない1947年に、戦災者をみんなで助けようと始まった共同募金は、今年で65回(沖縄は60回目)を迎えた。
共同募金は、その約70%が集めた市町村で使われるしくみ。宮古地区の今年の募金は宮古島市968万7000円、多良間村48万6000円の計1017万3000円を目標にしている。
メッセージと赤い羽根を託されたJTA機は、午後2時すぎに到着。伝達式は、空港ターミナルビルのロビーで行われた。
与儀さんは、活気ある運動展開によって、県内の社会福祉活動が発展するよう願う知事のメッセージを伝達。川満支会長と長濱政治副市長の胸に、赤い羽根を付けた。
川満支会長はJTAに感謝した上で「共同募金の大切さを地域住民に周知し、一人でも多くの募金につなげ、福祉に対する認識をも高めたい」と、運動の盛り上げに意欲を見せた。
長濱副市長は「今年は東日本大震災が発生した中で、一人一人の善意が大きな力になることを認識する年となった。今年も善意の輪の大きな広がりを、願っている」と述べた。
同募金は老人福祉や障がい者福祉、児童福祉、父子母子福祉、ボランティア団体助成事業など、幅広く活用されている。