エコアイランドツアー好評
年間に300人前後参加/次世代エネの島売り込む
城辺のメガソーラー(大規模太陽光発電)など環境に優しい施設を巡るエコアイランド宮古島視察ツアーが、好評を博している。年間の参加者数は、300人前後。「エネルギー地産地消の島」をコンセプトに宮古らしさを打ち出した同商品は、ニューツーリズム開発の良い事例と、注目を集めている。
宮古島を舞台にしたエコツアーは、市が2008年に国土交通省の事業を活用して開発し、これを宮古島旅倶楽部が引き受けた。
09年には資源エネルギー庁が島全体を「次世代エネルギーパーク」に認定し、商品の知名度がアップした。
ツアー客は①市地下ダム資料館(城辺)②メガソーラー(同)③宮古島バイオ・エコシステム研究センター(上野)④市資源リサイクルセンター(同)⑤バイオエタノール製造施設(下地)⑥エコストア「イオンタウン・宮古南ショッピングセンター」⑦E3燃料製造・供給施設(りゅうせき宮古油槽所)⑧風力発電システム(西平安名崎)-などを巡る。
市が専門ガイドを養成し、同倶楽部が採用。市と同社はインターネットを通して、ユニークなコースをPRし客を呼び込んでいる。
資源エネルギー庁は、次世代エネルギーパークを紹介する冊子の宮古島のページで「施設の見学は民間業者による視察ツアーがあり、インターネットなどで募集や斡旋を行っている。宮古島旅倶楽部(電話0980・75・4380)」と記載するなど、送客を支援する。
年別の参加者は08年320人、09年275人、10年が270人。参加者は公務員や議員、企業、団体職員などが多い。
08年に参加した県商工会議所青年部連合会は「地下ダムと太陽光発電は、島の自然環境を生かすと同時に、離島の問題でもある水不足を解消する素晴らしい設備。E3燃料設備も地球環境問題の対策に取り組んだ事業で、勉強になった」と感想を述べている。