島サミット準備室を設置/宮古島市
島しょ国の高校生受け入れへ
宮古島市は、来年5月に同市で開催される第6回太平洋・島サミットの関連イベント「高校生・島サミット」の受け入れ準備に向けた準備室を5日、市役所平良庁舎に設置した。同イベントには太平洋島しょ国や日本国内から高校生が参加。環境問題について討論し、本会議に出席する各国・地域の首脳に提言する。市では「宮古から世界に向けて環境問題を発信できる」と大きな期待を寄せている。
本会議は来年5月25、26日に太平洋島しょ14カ国と2地域、日本の首脳が参加し名護市の万国津梁館で開かれる。
太平洋・島サミットは過去5回行われているが、高校生サミットは初めての試み。仲井真弘多知事が、宮古、八重山での開催の検討を政府に申し入れていた。
「地元プログラム」と位置付けられ、本会議に先立ち同月23~26日まで宮古島市で開催される。太平洋島しょ国・地域の各高校生32人と沖縄、宮古を含む国内の高校生32人の計64人が参加する。
6グループに分かれての討論会のほか、環境関連野外活動や視察、交流会なども実施される予定だ。
討論会では水をテーマにした地球環境についての議論が交わされる見通しで、市では宮古農林高校(現宮古総合実業高)環境班が2004年に受賞した「水のノーベル賞」や、水道事業運営協力として、島しょ国への市職員派遣などを挙げ「宮古島市の水環境への取り組みが世界に発信できる」としている。
太平洋・島サミット 豪州、ニュージーランドを含む太平洋島しょ14カ国と2地域、日本の首脳が参加し3年に1度、日本で開催される。日本と太平洋諸国との関係を強化し、同地域の発展に取り組むことを目的に平和、教育、環境、経済成長、開発などの問題解決を話し合う国際会議。県内での開催は2003年、2006年に続き3回目。