集約の計画を支援/JAの集荷場
「語る会」で下地市長が明言
2011年度宮古島市長と語る会(主催・宮古地区農林漁業士会、同就農青年クラブ連絡協議会、共催・県宮古農林水産振興センター農業改良普及課)が5日、宮古農村青少年センターで開催された。会員や下地敏彦市長、市の幹部職員らが出席。下地市長は意見交換の中で、市内にあるJAの集荷場を1カ所にまとめるという建設計画への支援要望に、全面的なバックアップを明言した。会ではマンゴーの品質底上げが課題として浮上した。
集荷場建設計画をはじめ、野菜関係については農林漁業士会員の真壁恵修さん=野菜経営=が、意見を述べた。
真壁さんは、スカイマークの宮古路線就航との関係で、JTAやANAが便を減らした場合に野菜の積み残しが出る可能性を指摘。
下地市長は「スカイマークは、貨物を積まない方針。減便になったら困る」としたが、「今のところ両社とも減便は考えていない」と現状を説明した。ただ、減便になった場合は「船便輸送も検討しなければならない」との考えも示した。
農林漁業士会副会長の上地良淳さん=肉用牛経営=は、高齢化に伴い子牛の上場頭数が減るのを懸念。下地市長は今の価格を維持できたら、急に落ち込むことはないとの見方を示した上で、「そのために何ができるかを提言してほしい」と要望した。
9戸の農家が子牛生産から肥育までをする一貫経営の準備を進めていることに関しては、肥育用牛舎の整備支援を約束。最初の出荷までにかかる多額の初期コストの支援要望には「1回売るまでの費用を何とかしてほしい。後は自分でやるという提言なら乗れる」と述べた。
農林漁業士会理事の辺土名忠志さん=マンゴー経営=は、「宮古産マンゴーは品質のばらつきから、市場評価が低下しており、信用を取り戻すためには産地全体の底上げが必要」と提言した。
下地市長は「ブランドを作るためにどうすればいいかは、皆さんが真剣に考えなければならない」と檄。全体の底上げのために、どんな設備が必要との要望なら、理解できるとした。