17・5%減の17万8745人/上半期入域観光客数
震災影響で大幅減
2011年度上半期の宮古島への入域観光客数がこのほど、まとまった。4~9月までの6カ月の合計は17万8745人で、前年実績21万6670人を3万7925人(17・5%)下回る大幅減となった。ただ、航空路線の新規就航などがあった9月の単月を見ると前年同月比1914人増で、今年度初めて前年実績を上回った。宮古空港の乗降客数も9月は今年度初めて前年同月を上回る11万2220人となった。
9月は、日本トランスオーシャン航空(JTA)が8~26日まで関西-宮古の直行便を期間限定で就航させたほか、15日からはスカイマーク社(SKY)が那覇-宮古線に新規参入し1日5往復10便を就航させている。市空港課によると、JTA関西-宮古線を利用した乗降客数は4373人、15~30日までSKY那覇-宮古線の乗降客数は1万6907人だった。
11年度上半期の入域観光客数は、3月11日に発生した東日本大震災に伴う旅行需要低下などの影響から前年実績大幅減でのスタートとなった。単月で見ると、4月は前年同月比8018人(27・6%)、5月は1万4438人(39・8%)、6月は1万1740人(34・8%)減少した。
4月よりも5、6月の減少幅が大きいことについて、宮古島観光協会では台風の影響で5月28日開催予定だった「美ぎ島ミュージックコンベンション」2日目と、6月25日の「ミヤコ・アイランド・ロック・フェスティバル」が中止となったことも影響しているとの考えを示している。
7月は、前年実績には届かなかったもののマイナス幅を7・4%までに圧縮。人数は3万5000人を超えるなど回復基調が見られるように。8月は台風9号の影響で、5日に宮古空港発着便の全便が欠航、その前後でも一部欠航が出たが、前年比2718人(6・8%)の減にとどまった。9月は3万9796人となり、今年度上半期で初めて前年実績を上回る人数を記録した。