事件・事故無い地域づくりを/全国運動出発式
地域安全フェアにぎわう/防犯功労団体が受賞報告
2011年全国地域安全運動の宮古地区出発式と、かぎすま地域安全フェア(主催・宮古島警察署、宮古島地区防犯協会)が8日、カママ嶺公園で開催された。防犯団体の会員や市民、行政の職員、警察官などが参加し、事件・事故の無い安全、安心な地域づくりに連携を決意。防犯活動関係の受賞報告や伝達も行われた。フェアは、多彩な催しでにぎわった。
全国地域安全運動は、11日から20日までの10日間展開される。出発式とフェアは、安全で安心な圏域実現や地域住民の防犯意識の高揚を目的に実施した。
あいさつで島袋令署長は、宮古圏域における今年9月末現在の刑法犯認知件数は289件と、前年同期と比べ69件(19・3%)減ったことを報告。要因に①犯罪検挙など警察活動の強化②「ちゅらさん運動」による自主防犯意識の高揚③「地域の安全は地域で守る」という住民一人一人の防犯意識の高まり-などを挙げた。
前川尚誼宮古島地区防犯協会長は「地域の輪、防犯の輪、ちゅらさんの輪を広げ、犯罪の無い豊かな街にしたい」と決意を述べた。
下地敏彦市長は、安心して生活できる明るい街づくりへの取り組み強化に意欲を示した。
黒島師範県宮古事務所長(代読)は、運動の実りある成果が得られるよう祈念。
地区防犯協会島尻パーントゥ支部の辺土名忠志さんは「『守る安全、築く安全、図る連携』をモットーに、安全で安心な圏域づくりに努力する」と宣言した。
受賞報告で団体の部は、全国防犯功労団体賞を受賞した宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長と、全国防犯功労ボランティア団体賞を受賞した同城辺支部の福里吉光支部長の2人が報告。宮古から全国防犯功労賞を受賞するのは、両団体が初めてという。
個人の部は「県警本部長・県防犯協会連合会長連名表彰」を受賞した地区防犯協会理事の砂川輝吉さんが行った。
万引き防止を訴える「まんぼう川柳」には、新城美津枝さんが入選。「落ちません 万引きのシミ 洗っても」と詠んだ。
防犯ポスターの部は平良彩華さん(砂川中3年)、同標語の部は池間夏さん(佐良浜中1年)と仲宗根義朝さん(同2年)が入選。入選者には、島袋署長が賞状を伝達した。
フェアでは警察犬の訓練実演が、人気を呼んだ。警察官が「座れ」「伏せ」「跳べ」などと指示。自転車を見事に飛び越えると歓声が起こった。
ポリス交響団、宮原小、あさひっこ保育園、学童クラブ南童夢、ブラック・ワックス、北小6年生、池田書道塾、重ちゃんバンドなどの演奏や踊りも好評だった。
ちゅらさん運動 犯罪を減らして「日本一安全な沖縄県」をつくるため「県民総ぐるみ運動」として推進している取り組み。