親子でマングローブ植樹/宮古島環境クラブ
与那覇湾に苗木120本
宮古島環境クラブ(下地邦輝会長)主催のマングローブ植樹が9日、下地与那覇湾のサニツ浜東海岸で行われ、平良第一小学校の5年生の児童、保護者ら146人が参加した。児童と保護者は下地会長からマングローブの働きについて、簡単なレクチャーを受けた後、シャベルやスコップを手にオヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシの苗木計120本を植樹した。
植樹活動は、同校5年の総合学習教育の一環として行われ、PTA5学年会長の大村智美さんらが積極的に働き掛け、保護者ともに参加し行うことになった。
植樹活動について、同校の横田恵子教諭は「環境教育の授業として行ったが、地域の環境を守ろうという取り組みに対し保護者がとても熱心で、親子そろっての植樹活動となった」と説明した。
下地会長は「沖縄本島の漫湖では、人工的に植樹したマングローブの間引きが行われているが、与那覇湾と漫湖の環境形態はまったく異なる。表層河川から土砂が流入することのない与那覇湾では、水鳥飛来地保護としての役割をマングローブが果たしてくれる」と説明した。
同会では地域の児童生徒に対して、環境保護活動に対する講話、観察、実践活動の三つを行っている。下地会長は「学校で行う環境学習と結びつけて、同様の実践活動を地域の体験プログラムとして定着させたい」と話していた。