茎が短くて細い/11~12年産サトウキビ
日照不足や台風影響
宮古地区の2011-13年期産サトウキビは茎が短くて細く生育茎数が少ないため、平年と比べ減産が見込まれている。製糖工場は①2、3月の日照不足②5月の台風2号による葉の損傷③7月の少雨傾向-などが要因と分析する。一方、葉が青々としていることから職員らは、今後の茎の伸びと糖度の蓄積による品質向上に期待している。
沖縄製糖宮古工場の生育調査(10月1日現在)によると、栽培形態の主流を占める夏植の平均茎長は209㌢と、平年の273㌢と比べ64㌢(23・4%)短い。茎の直径も平年の2・42㌢をやや下回る2・23㌢。1本の重さは平年の1235㌘と比べ469㌘(38%)少ない766㌘となった。10㌃当たり生育茎数は6437本(平年比515本、7%減)だった。
同様な生育不良は7年前の04-05年期にもあり、平均反収は5・8㌧とかなり低かった。今期の沖糖管内の平均反収は平年の8・2㌧と比べ約15%減の7㌧程度を見込む。
宮古製糖城辺工場管内の夏植の茎長は平年の258㌢と比べ50㌢(19%)短い208㌢。茎の直径が2・29㌢(平年2・35㌢)。10㌃当たり生育茎数は平年の6906本より491本(7%)少ない6415本となった。
春植の生育は平年とさほど変わらないが、株出は茎長が149㌢と平年の200㌢よりかなり短い。
収穫予定面積は沖糖が1601㌶(夏植1267㌶、春植117・5㌶、株出216・5㌶)。宮糖城辺工場が1513㌶(夏植1159㌶、春植174㌶、株出180㌶)。両工場ともに夏植が約8割を占める。