みやこパラダイス閉園へ/上野字野原
来月末、16年の歴史に幕
パラダイスプランの西里長治社長は18日、同社が運営する市上野字野原の「みやこパラダイス」を11月末で閉園することを発表した。1995年の7月に旧上野村のトロピカルフルーツパーク内で開園し、蝶々園や土産品店、レストランを設置して観光スポットとして人気を博した同施設も最近の来園者数の大幅な落ち込みなどが影響して16年の歴史に幕を閉じることとなった。
会見で西里社長は「多くの市民に愛されてこれまで営業することができた。本当に感謝している。最近は売り上げも来園者数も落ち込んでいたので来月をもって閉園することを9月末の取締役会で決定した。感謝の意味を込めて11月は入園料を無料にしたい」と述べた。
同パーク内で同社が運営管理するのは土産品店と蝶々園とレストラン。すでにレストランは4月に閉鎖し、現在は菓子工場として活用している。
土産品店と蝶々園が11月末で営業停止となり、今後の施設活用などについては「白紙」と説明した。
売り上げは、2006年のピーク時で約1億500万円。昨年は約1億円に落ち込み、ピーク時は7万人いた来園者も昨年は5万5000人となっていた。
西里社長は「みやこパラダイスは閉園するが宮古島の観光や産業に対する私たちの役割と責任は感じている。今後、新たな観光施設を来年の夏以降に立ち上げる予定。内容がまとまり次第発表したい」と述べた。
現在、みやこパラダイスには同社の社員5人が勤務しており閉園後について、西里社長は「別部署で勤務することとなり、解雇などはない」と説明した。
同パーク内への入場はこれまで通り可能で、芝生公園などは利用できる。