職場や仕事内容観察/ジョブシャドウイング体験
鏡原中の生徒34人
子どもたちが職場で従業員に密着し、仕事内容や職場の様子を観察する「ジョブシャドウイング」(主催・市グッジョブ連携協議会事務局)が19日、市内の各事業所で実施された。参加した生徒は、働くことの意義や楽しさなどを学び、将来の進路を考えるきっかけづくりに役立てた。
鏡原中学校の1年生34人が市内の書店や宮古織物事業協同組合、日本トランスオーシャン航空(JTA)など32の事業所で仕事について学んだ。
BOOKsきょうはん宮古南店(久貝広美店長)で店長の仕事を学んだ下里果鈴さん(1年)は「初めての体験。私のほかに職場体験の人も来ている。その人たちの指導もしながら、普段の仕事もこなしているのですごいと思った」と感想を述べた。
久貝店長は「自分が仕事をしている姿を見て、いろいろ学んでくれたらいいと思う」と話し、下里さんの質問に答えながら、書籍の陳列状態などを確認していた。
今回のジョブシャドウイングは9月29日に行われた、平良第一、鏡原、狩俣の3小学校に続いて今年は2回目の実施。
この日午前9時から、鏡原中学校で行われた出発式で長濱政治副市長は「仕事をしている人たちの後ろ姿を観察して、将来仕事を選ぶときの参考にしてほしい」とあいさつした。
ジョブシャドウイング 働く大人に影のように寄り添い、その働く姿勢から仕事の楽しさや働く意義、職種に関する知識を身に付けていくというアメリカ発のキャリア教育。子どもたちが将来の夢や進路を考えるきっかけになるとして県内各地で展開されている。