下地の心意気示す/下地フェスティバル
アーグ大会など多彩に
下地フェスティバル(主催・下地地区地域づくり協議会)が23日、市役所下地庁舎前の池原公園で開催された。多くの住民が伝統芸能発表会に出演し、地域文化の継承を誓った。そのほか、方言ほら吹き大会、崎田川アーグ大会、部落対抗リレー、のど自慢など多彩なイベントが催され、祭りは終日大盛況だった。地域住民以外の市民も多数来場し、下地で長く受け継がれてきた伝統芸能を堪能しながら秋の祭りを満喫した。
フェスティバルは下地地区の住民が一堂に会し、文化に対する理解を深め、地域の活性化を図っていくことが狙い。開会式で下地地区地域づくり協議会の川満省三会長は「地域の伝統芸能を継承していくことは大切なこと。きょうは各地の伝統芸能を見ながら祭りを楽しんでほしい」と来場者に呼び掛けた。
この後、園児、児童生徒が踊りを披露、高齢者の皆さんはグラウンドゴルフリレーで汗を流した。
方言ほら吹き大会には5人が出場。それぞれ地域の自慢話を巧みな方言で表現し、会場の笑いを誘った。
審査の結果、最優秀賞は川満の川平洋さん。川満の自慢話をユーモアたっぷりに披露し、観衆や審査員から高い評価を得た。優秀賞は洲鎌の仲里佑昭さん、特別賞は与那覇の池間健榮さんだった。崎田川アーグ大会には下地地区内外から出場した11人が自慢ののどを競い、下地の下地浩之さんが最優秀賞に輝いた。
この後開催された伝統芸能発表会は最も観衆の注目を集めた。ほとんどの出演者が着物や法被姿で各地区の伝統芸能を披露し、笑顔を見せながら楽しく、力強く、優雅に踊った。最後は参加者全員が参加する「下地原ぬクイチャー」で芸能祭を締めくくった。
夕方からは下地青年会が主導してのど自慢大会、早食い競争、バンド演奏などが行われ、フェスティバルは最後まで盛況だった。
川満会長は「この祭りを通して伝統芸能に対する理解を深めた下地地区の住民は多い。子や孫に継承していくためにも、とても意義深い祭りになった。これだけの人が集まったことも大きなこと。大成功だ」と住民の手で盛り上げたフェスティバルを総括した。