デートDVへの理解を/宮古福祉保健所
防止対策講座を開催
宮古福祉保健所(仲宗根正所長)は23日、支援者のためのデートDV防止対策講座を開いた。NPO法人「にじいろCAP」代表理事の重永侑紀さんらが講話し、「当事者の視点で見なければ、援助が独りよがりになってしまう」と語った。思春期の子どもや暴力に関する相談・支援に携わる関係者ら約20人が参加し、講話に耳を傾けた。
デートDVとは、結婚していない男女間での暴力で、10代のカップル間でも起きている問題という。
重永さんは、人間関係の絆を深めるアタッチメント行動を紹介し、「幼児期に達成感を十分に味わうことが大切。絆が人間関係のベースになる」と述べた。
松崎玲子さんは身近に起きた事例を説明。「思春期は仲間意識を優先し、何よりも自分が大切だということを忘れてしまう。皆さんは無力な存在ではない。SOSに気付いてほしい」と強調した。
同法人は、非暴力な地域を目指すことを目的に福岡県を中心に活動している。子どもへの暴力防止のスペシャリストとして、約40人が在籍している。
同講座は県DV総合対策支援事業の一環として行われた。中・高校でも生徒対象に開催される。