再来年3月、宮古島で開催/弦楽指導者協全国大会
500人規模、コンサートやシンポなど
日本で唯一の弦楽器専門家の全国規模団体「日本弦楽指導者協会」(会長・山岡耕筰東京芸術大学名誉教授)の2013年全国大会が宮古島で開催されることがこのほど決まった。同協会沖縄県支部長で13年大会実行委員長を務める天野誠氏と下地敏彦市長、川上哲也教育長が26日、会見を開き、宮古島開催が決定した経緯や開催概要などを説明した。
現在、正会員が約700人いる同協会。演奏技術の向上や弦楽器演奏者の底辺拡大などを目的に毎年春、東京や各地の政令指定都市で会員やその師弟らが一堂に会し大演奏会を行う大会を開催している。
13年大会は天野氏の働き掛けにより初の沖縄開催が決定していたが、市と市教育委員会の協力を得られることなどが後押しとなり、今月14日の協会常任理事会で宮古島開催が承認された。日程は3月29~31日の3日間で、メーン会場はマティダ市民劇場を予定。参加者数は未定だが、10年の東京大会には約700人、11年の北九州市大会では約500人が参加した。
現時点では、マティダ市民劇場でのメーンコンサートのほか、平良地区から遠い池間や伊良部、来間、福嶺地区でのミニコンサートの開催や、シンポジウム、沖縄民謡と宮古民謡のオーケストラ演奏などを計画している。
天野氏は「弦楽器奏者が500人集まるコンサートはこの協会の大会だけ。宮古の子どもたちの心に一生残る、忘れられない思い出を持ってもらうために、ぜひ宮古で開催したかった」と思いを語った。
下地市長は「国内最高レベルの音楽を聞くことで宮古の子どもたちの豊かな感性が磨かれると思うし、市民にもぜひ聞いてほしい」、川上教育長は「本物の音楽を聞くことができるこの大会はきっと歴史的で心に残る思い出になると思う」と述べるとともに、市、教育委員会でも全面的に協力する考えを示した。