環境・エコ
2011年10月30日(日)9:00
過去5年で最少1万羽/11年サシバ飛来数調査
大震災などが影響か
県自然保護課と宮古野鳥の会は28日、2011年のサシバ飛来数調査の結果を発表した。
今年の飛来数は1万28羽と過去5年間で最も少なく、調査を開始した1973年から38年間(2004年を除く)の平均飛来数約2万7000羽の3分の1程度にとどまった。
飛来数の急激な減少の要因として、繁殖地(本州東北以南)の全般的な環境の悪化に、3月11日に発生した東日本太平洋沖地震による津波、近畿地方の大雨などが繁殖地の環境悪化に追い打ちをかけたことなどが挙げられる。
繁殖地で生まれた幼鳥はこの時期、成鳥とともに越冬のため南下するが、調査期間中、宮古島上空で幼鳥がほとんど観察できなかった。
県自然保護課、市、宮古野鳥の会の会員らが7日から20日までの2週間、市伊良部庁舎屋上と宮古島の夕陽が丘(松原墓地団地上)で飛来数の調査をした。伊良部中高の生徒も調査に参加した。