クイチャーの魅力再認識/第10回クイチャーフェス
40団体1700人が出演
第10回クイチャーフェスティバル2011(主催・同実行委員会)が6日、カママ嶺公園多目的広場で開催された。「伝統」「創作」「その他の芸能」の各部に過去最高の40団体、約1700人が出演。子どもからお年寄りまでがクイチャーを踊り、その魅力を再認識した。
今回は「生(ん)まり島(ずま)・ミャーク大会」と合同開催。フェスティバル終了後は「トゥズミセレモニー」が行われ、ミャーク大会とクイチャーフェスが無事終了したことを全員で祝い「万歳三唱」し全日程を終えた。
フェスティバルは「伝統クイチャーの部」に連続10回出場の荷川取クイチャー保存会やうるかクイチャー愛好会などの常連組のほか、長らく途絶えていた地元のクイチャーを復活させた保良クイチャー保存会、新里(あらだてぃ)民俗芸能保存会が初出演するなど、節目の大会を盛り上げた。
「手拍子」や「跳ね上がる振り」「円陣を組む」などのクイチャーの基本踊りを演舞に取り入れる「創作クイチャーの部」には、子どもたちからお年寄りまでの幅広い年齢層が出演。クイチャーを通して絆を深めるとともに「伝統芸能を継承していく」というメッセージを発信した。
プログラムの中盤と最後には出演者と観客が一緒になっての「クイチャー大共演」を実施。クイチャーの持つ歴史に思いをはせながら、五穀豊穣を願い全員で大地を踏みしめた。
今回は3月の東日本大震災の早期復興も掲げ「宮古の元気を届けよう」を合言葉にそれぞれが思いを込めながら演技した。
大会長の下地敏彦市長は「宮古人としての絆を再認識する大会となった。クイチャーに新しい息吹がさらに吹き込まれた」と話した。
実行委員長の下地暁さんは「クイチャーは心と心をつなぐ力を持っている」と強調。「十や途中・思ゃ途中(とぅ~やんつなか うむ。いずぁんつなか)」の大会のサブタイトルを紹介し「この言葉をしっかりと心にとめて次回に生かしていきたい」と語った。